現在の銭湯には見られなくなったが、数十年前は当たり前のように銭湯にいた三助。その地位は決して高いものではなかったが、労働内容は過酷そのもの。しかも基本的にはひとりで行う仕事なので「孤独」というものもついて回る。平成の世になって、その言葉すら聞かれなくなった彼らにスポットライトを当てた点は評価できる。寡黙に働く三助だが、彼らも立派な男だったことを今思い出した。